わたしのインターネット
デスクトップPCのデータを移し替えながらこれを書いてる。
もうハードディスクがおおかた駄目になっているようで、接続が不安定だ。
さっきから何度も何度もUSBを挿し直していて、今のところデータ移行の終わる気配がない。
このパソコンとの付き合い自体は8年ぐらいだろうか。
ただ、このパソコンは私が小学生だった頃のデータもそのまま残っており、当時遊んでいたゲームのスクリーンショットからお絵かき掲示板に描いていたイラスト、書きかけの小説まで全てが残ってる。
べつに消えてしまってもいいのかもしれないけど…そんなに後生大事にとっておくものでもないのかもしれないけど。
ただ、何年か経って、昔こんな物作ったなあと思い出すかもしれないその時に、どこにもその痕跡が無いのは虚しいだろうなと思って粛々とバックアップしている。
ジオシティーズやインフォシークの閉鎖騒動が記憶に新しいが、デジタルデータの儚さは強烈だ。この先数十年後に人類が滅んだ時、ここ数十年、百年?の文化は全く後世に残らないだろうなと思う。
インターネットアーカイブも万能ではない。
デジタルデータ購入への忌避感はもうすっかり消え失せたが、初めてネットゲームに課金した時のことはよく覚えてる。形のないものにお金を払うのが怖かった。
インターネットの申し子なんて大層なものじゃないけれど、絶えず形を変えて私のそばにあった。インターネットのあの奇妙な空気に躍らされてここまで来てしまったなあ、などと考えて、これはどう考えても私の懐古主義なんだけど、あの牧歌的な2000年代のインターネットを懐かしく思う。
すみません。
今完ッ全に思い出を美化してしまいました。
えー。
昔からインターネットは最悪だった。
やべ〜〜〜奴も変な奴も居た。掲示板は大抵荒れてた。URLを不用意に踏むとブラクラを食らうし、パソコンがクラッシュするし、ウォーリーを探してはいけない。
ただみんなあんまりカッコつけて無かったと思う。
どこからともなくコンテンツが湧いてきて、私はインターネットのことをやさい畑かなにかだと思ってた。勝手にかぼちゃや人参が生えてくる野菜畑。
ホームページとホームページはリンクでゆるく繋がっており、(たしかWEBリングって言う概念)同人サイトには「○○同盟」のバナーを貼る文化があった。みんな相互リンクを貼っていて、それをたどっていけば無限に他のサイトに飛べるんだった。
政府のサイトからリンクをたどっていって、何リンク目でアダルトサイトに飛べるか?という遊びがあった。
今のインターネットは開けていて、人がおおすぎる。